さすがの私も

こんな人生。

ウィッグユーザーがメガネを買いに行ってきた

私は普段からメガネをかけています。

そして、脱毛症でもあるので、フルウィッグも着用しています。

そんな私ですが、新しいメガネが欲しくなってしまいました。じゃあ買えばいいじゃない。そうなんですが、一つ心配なことがありました。

メガネのフィッティングです。

メガネ屋さんでは、顔に合わせてメガネの位置がぴったりになるように鼻に当たる部分や耳の当たる位置などを細かく調整してくれます。

メガネユーザーにとって、とても大切なメガネ作りの工程なのですが、当然、顔回りに店員さんが触れることになります。

先にも述べたように、私はウィッグユーザーです。しかも、よく知らない相手に気軽にそれをカミングアウトできるオープンな性格を持ち合わせていません。

 

ちなみに安価なメガネ屋さんだと、こちらから何も言わなければ、あまり細かくフィッティングしないので、接触が最低限で済みます。なので、これまではお安いメガネ屋さんにお世話になってきました。

 

でも、今回欲しいのは少しお高いメガネです。フィッティングは不可避です。それに高いメガネなら、ちゃんとフィッティングしてベストな状態でかけたいと思いました。

 

少し緊張しながらいざお店へと行きました。どのメガネもとてもおしゃれで、試着するだび、欲しくなってしまいました。でも、何本も気軽に買える値段ではないので、迷えるだけ迷って、ようやくフレームを選びました。視力検査は眼科で済んでいたので、レンズのタイプを選んで、いざフィッティングに突入です。

最初はおそらく目とメガネの位置を見てもらいました。その部分の調整が済むと、耳のあたりに店員さんの手が伸びました。

ひぃっ…ウィッグだと気づかないでぇ!気づいたとしても、何も言わないでくださいぃぃ…!!

と心のなかで叫びました。緊張がはしります。

フィッティングって、メガネを取ったりまたかけたりを何度か繰り返すのですが、店員さんが気を利かせてメガネをかけてくれようとしたときに私の中で事件は起きました。

ウィッグにメガネがひっかかりました。

この世の終わりかと思いながら、平静を装いながら、内心あわてて自分でかけますという意思表示を見せる私とその意思を尊重してくださる店員さん。

何も言われませんでしたし、態度にも出されませんでしたが、たぶん気づかれたと思います。その後は自分でかけ外しをさせてくださいました。ありがとうございました。

その後、その日のフィッティングは無事に終了し、あとはメガネが完成してからまた調整しましょうと言われました。

その日は高い買い物をしたことと、フィッティングが無事に終わったという高揚が続きました。

 

受け取り前日の夜は、メガネの受け取りが楽しみなのと、フィッティングへの緊張で、なんだかそわそわしてなかなか寝つけませんでした。

 

前回の来店よりも緊張は小さいものの、いざ受け取りとフィッティングへ。

メガネ自体は、とても満足いく仕上がりで、かけるだけでめちゃくちゃテンションが上がりました。

フィッティングは、おそらく前回来店時のことを覚えていてくださったのか、自分でメガネのかけ外しをさせてくれました。心遣いが身に染みました。

 

普段はブランドものや高価なものを買うことはほとんどないのですが、高価なメガネを買って、ブランドものを身につける人の気持ちが少しわかった気がします。

働く意欲の小さい私ですが、働いていて、収入があって本当に良かったと思いました。そして、質の良いものを身につけていると、気分が良くなるということがわかりました。

 

ともあれ、無事にメガネが作れて本当に良かったです。